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我が家で飼われているネザーランドドワーフのうさぎは家族が居る居間にケージを置いて飼っています。
そのため1日中誰かが居るといった環境となっています。
その様な日々の中で12日間という長期の旅行に行くことになりましたので、エサと水の取替、トイレ砂の交換は同居している家族にお願いすることになりました。
同居する家族とはいいましても他世帯ですからうさぎのケージがある居間は使用しませんので、うさぎは1日中をひとりぼっちで暮らすといった状態でした。
夜になって部屋が暗いのはかわいそうですから夕方雨戸を閉める時間から10時頃までは居間の電気も付けてもらっていました。
日中には窓も開けて空気も入れ替えしてもらいましたし、空調も効かせてもらっていました。
ペレットやチモシーの量も変化しない様に1日分を袋に入れてエサやりをお願いしていました。
そして12日後の夜に帰って来てうさぎのケージを見ましたらペレットやチモシーが減っていない状態でした。
うさぎの世話をお願いしていた家族に聞きましたらうさぎの食欲が無くなっていったそうです。
旅行前のうさぎの食欲はとても旺盛で、朝晩のエサの時間にはケージからエサ入れの容器を出してペレットなどを入れる時にはケージの中で身を乗り出して早く欲しいと催促をするほどでした。
帰ってすぐにペレットやチモシー、水を取り替えてあげたのですがうさぎはまったくエサに興味を示さなかったのです。
この様なエサをほとんど食べない状態が2日目ほど続きました。
うさぎがいつも世話してくれる人間が誰も居ないことから不安になって寂しかったのではと思いました。
うさぎは飼い主の事を認識しますので、飼い主が居なくなったことでふれあいも無く世話も怠りがちのため寂しかったに違いありません。
クールな性格のネザーランドドワーフなのですが意外に繊細な感受性を持っているようです。
うさぎは規則正しくて平穏な生活を望む生き物なので、お世話してくれる人間の姿が無くなった事で不安になり、エサを食べなくなってしまったようです。
帰ってきてうさぎの世話をしたのですが不安から心を閉ざしてしまったのか、すぐには食欲が回復しませんでした。
久しぶりに抱っこしますと痩せてしまった様に感じました。
1週間以上あまりエサを食べていなかったのではないでしょうか。
うさぎは寂しがり屋というのは本当でしたし、あのままエサを食べない状態が続けば体力が落ちて衰弱により死んでしまうかもしれません。
あながち「うさぎは寂しいと死んでしまう」というのはうそではないと思いました。
ほとんどペレットやチモシーを食べなくてやせ細ったうさぎの食欲を回復させたのは禁断の方法でした。
現在飼っているネザーランドドワーフはペレットにも小麦粉を使用していないものを選んでいます。
小麦粉はうさぎの体には良くないということは承知しているのですが、うさぎは実は甘いお菓子が大好きという事を知っていますので、小麦粉が入った禁断のクッキーを与えることにしました。
クッキーは人間用ではなくうさぎ用として販売されているもので、砂糖の量が少ないものなのでしょう。
甘いものが好きだと思ったのは健康管理のため与えている「うさぎの乳酸菌」というものがあるのですが、この商品にはスイートフレーバータイプという商品があり、間違えてこれを購入して与えましたらとても喜んだからです。
スイートフレーバータイプは与える時に私でも気が付くほど甘い香りがするものでした。
うさぎのクッキーはここまで甘い香りはしませんが、きっと好きで食べてくれるだろうと思ったのです。
うさぎはクッキーに最初はあまり興味を示さなかったのですが、食べ始めて2日後頃からは喜んで食べ始めました。
そして徐々にですがうさぎの食欲は戻って行き、以前の様な朝おきましたらエサ入れが空っぽという状態までもどりました。
完全に食欲が戻った今ではエサの時に一番に飛びついて食べていたクッキーが無いと、無いよという表情をするのです。
クッキーはうさぎには良くないと言われている小麦粉が入っていますが、与えるのはとても小さな1枚だけですし、食べ続けていてもお腹の調子など不調になっていません。
我が家のネザーランドはすでに高齢期に入っていますのでこのまま大好きになったクッキーを少量だけあげていこうかなと思っています。
食欲が戻ったうさぎにエサを与えた時の様子です。
朝のエサの時にはペレットは無くなっていますのでお腹がすいているのか早くエサを欲しいという動作がすごいのです。
その姿もかわいいのですが。